子供の頃、お母さんとの関係はどうだったの?、とキャサリン聞く。

母親との関係性は、まぁ、誰にでもあることだと思うけれど、
子供頃は色々あった。でも常に愛されていると感じていたから、
母が子供を嫌いとは思ったことはない…、

と言いかけて思い出した。

父親の両親と同居しながら、フルタイムで忙しく働く母親が
疲れた様子で、時々、つぶやいていた言葉。
「子供がいなかったら、出て行けるのになぁ。」

私はこの言葉を聞いて、傷ついたり悲しくなった記憶はない。
でも、あなたたちを愛しているから、ここにいるんだよ、という
言葉に何とも言えない重さを感じたのは覚えている。

記憶の糸を手繰る私に、すかさず質問が飛んでくる。

「これから結婚して、子供を持ち母になるとうことを、
 あなたはどう考えているの?」

「ど、どうって、どうなんでしょうねぇ…。」と答える私の
思考が大きく渦を巻き、真っ白になるのを感じた。

しばらくフリーズしていたらしい。(苦笑

通訳のNさんが何か日本語で言ったのだけど、それがさっぱり分からない。

今、何を言ったのか?と聞き直していると、私が分からないのが通訳者の
せいかと思ったキャサリンが、とても深い部分を扱ってるのに何やって
るんだとばかりに、「あなた、ちゃんと訳してるの!?」と、鋭い突っ込み
を入れる。
その迫力に一瞬ひるんだものの、「ちゃんと訳してますよ!」と
負けずに答えるNさん。(Nさん、強い!)

(その隙に、脳の機能を回復させる私。笑)

という一瞬の騒動(?笑)をすり抜けて、キャサリンの誘導で
目を閉じて、もう一度、その朝見た夢の中へ入り、その夢を浄化し、
よいものへと変容させ、ポジティブなもの(光へと)方向付け
してセッション(レッスン)は終わりました。

置いてきぼりにされていた私のマインドが、何が起こったのかを
把握出来るようになったのは、セッションが終わって、通話を切った後。

マインドが見事に飛び越えた見事なワークに、してやられた~という
ある種の爽快感と、思考がフリーズしておバカになってた自分が
何だか可笑しくてたまりませんでした。

毎回、こんな風にインパクトの強い体験が出来るとは限らないけど、
個人セッションで行うドリーム・オープニングはこんな感じ。

ワークショップでは、一人の見た夢を参加者全員で開いていきます。
それについては、次のブログで。

痛みや恐怖を伴うトラウマ的な体験と異なり、そういった痛みなどを
伴わない、自分にとっては日常的で当たり前となっているパターンに
気付くのはなかなか難しい。

でもそんな部屋に馴染んでしまい、そこにいるのに見えなくなっていた
亡霊のようなパターンを一掃するのは、何とも言えない爽快感を感じる。